これまで様々な「陰謀論」系の書籍をご紹介してきました。
(中丸薫氏、ベンジャミン・フルフォード氏など)
その他にもデービッド・アイクや太田竜もあったなあ。
爬虫類人(レプティリアン)説が出てきたときには
さすがにファンタジーだなとドン引きしましたが。
これらを一緒くたにすんなと一喝しているのが
以前もレビューに取り上げた
世界のワル一挙公開の副島隆彦氏。
陰謀論とは何か (幻冬舎新書)/幻冬舎
¥799 2012 副島隆彦
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そもそも「陰謀論」という言葉がキライだそうです。
これ、同感です。
この言葉に、人を見下したニュアンスがある気がしていました。
ちょっとそういう情報(たとえば9.11テロ捏造説とか)を話すと、
「あっ、それって悪の組織が操ってるとかいうヤツでしょ?ww」
てな感じで冷やかす、中途半端なインテリ層!いるいる!
副島氏はこの本の文中では、あえて「インボー論」と書いています。
そして正しくは「権力者共同謀議」だと、冒頭から主張しています。
そうそう、それだよそれ!と激しく同意です。
今世の中に多数ある「インボー論」とされる説に対して
一つずつ氏なりのジャッジをしています。
ユダヤ陰謀論説/新世界秩序/財閥・王室陰謀論/アポロ計画/FRB/ノーベル賞/日露戦争・真珠湾攻撃・冷戦・イラク戦争/ジョンFケネディ暗殺/ダイアナ元皇太子妃暗殺疑惑/SARS・インフルエンザ/狂牛病/地震兵器 などなど
真偽が謎だからこその「陰謀論」、
あくまでも参考までに、副島氏はこう思ってるんだなと思って読むといいと思いますが、
それぞれのジャッジの根拠が明確なので勉強になります。
そして根拠があいまいなものについては、はっきりと「わかりません」と書いています。
これを読むと、知った気になっていた話がそもそも信じ込まされていた話だったり、
えーっ!?と予想もしていなかったウラ話があったりで、驚きの連続。
フリーメイソンやイルミナティ、
その名称、なんとなく闇の権力の象徴のように思いこんでいたけど、
もともとは特権階級(貴族や僧侶)へ対抗するための庶民による団結で生まれた純粋な組織だった。
モーツァルトはフリーメイソンのメンバーだったために僧侶に嫌われ、正式な葬儀をしてもらえなかった、とか。
今のこの組織がどうだかわかりませんが、
最初から上から目線ではなかったことは理解できました。
あと、大槻教授が月面着陸から持ち帰ったとされる石は「アリゾナ州あたりの石ころだ」と発言してからNHKの番組に出られなくなったとか。
心の中で「へぇー!」ボタン押しまくりです。
こんな感じで、自分の中の「インボー論」概念、結構いろいろ覆りました。
副島氏、「陰謀論の主唱者」として
ウィキペディアにお名前が出ているそうですが、
見事に反撃されましたね~
さすがです副島先生。