一時期、アメリカが大っ嫌いになる情報ばかりを吸収し、
逆洗脳された状態になったことがあります。

それまでワタシが読んだ本やネットで得た情報では、
日本はアメリカの言いなり、奴隷。
太平洋戦争も原爆も、アメリカの罠にはめられた。
日本人の美徳もアメリカ主導の憲法で曲げられた。
戦後の自虐史観もアメリカの罠。
ぜーんぶぜんぶアメリカが悪いんだー!
・・・と、まあこんな感じで、
自分の会社が青色吐息なのも借金苦も
どさくさに紛れてアメリカのせいにしちゃったり。

その思い込みから目を覚まさせてくれたのがこの本でした。

(株)貧困大国アメリカ (岩波新書)/岩波書店

¥821 堤 未果(2013)
Amazon.co.jp

日本がアメリカの「奴隷」である前に、
アメリカの中で99%の人々が「奴隷」であることを知りました。
病院・教育・食文化…すべてが民営化(株式会社化)したことで、
お金を持っている人だけが楽しく幸せになれる、
持っていなければすべての生活シーンにおいて困難を強いられる。
その真実を明らかにしています。

同時に「ルポ 貧困大国アメリカ(2008)」も読みました。
もう本当にアメリカの若者がかわいそうです。
学校でトップクラスの学力の子が貧困のため奨学金で一生借金地獄だったり、
結局その頭脳を活かすことなく軍隊入りするしか選択肢がなかったり。
サブプライムローンも、貧困層の犠牲の上に富裕層がさらに豊かになるシナリオだったり。

そりゃアメリカ国民、怒り心頭でしょう。

2011年夏アメリカで、
「ウォール街を占拠せよ」の掛け声で抗議活動が起きました。
「We are the 99%」
1%の人々が国の富の大半を持っている、その理不尽さに
99%の人々が怒りの声を上げた一大ムーブメントでした。
当時、ワタシ自身大変な資金繰り難のまっただ中におり、
富裕層に果敢に闘いを挑む図に大いに共感したものです。
マイケル・ムーア監督やオノ・ヨーコなど著名人も多数賛同し、
「これは何かが変わるかも?」と期待しました。

しかし結局この活動は、メデイアでの注目は集めたものの、
結果的に何かを変えることには至りませんでした。
ただ、こうやって批判している人が圧倒的な人数で存在するということが
世界に発信されたことに大きな意味があると思います。

このときのアメリカのデモ参加者は、
老若男女職業問わず宗教・支持政党の境目もなく広がったそうですが、
先日の原発再稼働反対のムーブメントに似てますね。
直接政府が要求を受け入れなくても、
その光景が世界に発信されることに十分意味があると思います。

それにしても
何度もくどいけど本当にアメリカ国民、気の毒。
日本に生まれて良かった・・・
いやちょっと待て、日本も格差社会化、進んでるじゃん!!

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コメント一覧
  1. やまと より:

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    いつも記事の更新楽しみにしております。
    私は本を読むのが好きなので、本の紹介を読むのも好きです。(笑)
    毎回、本の要約が見事で、思わず買って読んでみようかと
    思ってしまいます。

  2. かーちゃ より:

    SECRET: 0
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    >やまとさん
    紹介している本の多くは売ってしまって手元に無いか人から借りたものなので、最も記憶に残ったことだけを書くことになるため、書評としては稚拙だなーと自分では思っていたのですが、それを「要約」と思っていただけるのならこんなに嬉しいことはありません。(しかも文章の上手いやまとさんから(*^.^*))
    自信がつきました。ありがとうございます!

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