在宅での緩和ケアについて一連の記録が終わりました。
母のバイタル数値を記録していましたので、その推移をまとめてみます。

バイタルサイン(体温・血圧・脈拍・酸素飽和度)

せん妄(意識障害)が顕著に出始めた頃から脈拍と血圧が下がりました。
「酸素量が減ると息苦しくなる」と聞いていたので、常に酸素量を注視していましたが、これは最後まで変化なし。体温も変化ありませんでした。

 

腹水

胃より下の部位のがんなら腹水が、上なら胸水がたまると聞いています。
母の場合は胃がんでしたので腹水がたまり、吐き気を誘発していました。
亡くなる1週間前(6/16)に腹水を抜き、その後はたまることはありませんでした。

 

使用した薬

点滴、飲み薬、座薬、貼り薬と、さまざまな薬で痛み・吐き気のコントロールを試みました。

亡くなる10日前頃から、せん妄(意識障害)が目立ってきました。

痛み緩和のための麻薬の副作用か?と思っていましたが、調べてみたら
「モルヒネは内服の場合は副作用はあまりなく、大量に注射で投与する場合、意識障害が出る」とのこと。高齢者はモルヒネを使わなくても末期にせん妄は起こりやすいそうです。
点滴での投与ではなかったので、これが原因ではなかったと思われます。

 

<薬の副作用>

【麻薬性鎮痛剤】
●オプソ … 便秘 眠気 めまい 吐き気 嘔吐 ぼんやり 尿が出にくい

●アブストラル … 便秘 傾眠 嘔吐 悪心 呼吸抑制

●フェントス … 便秘 悪心 眠気

【点滴】
●ノバミン … 過敏症状、光線過敏症、パーキンソン症候群、筋強剛(筋肉のこわばり)、口の周囲の不随意運動、身体が意思に反して動く、筋緊張異常、静坐不能(じっとしていられない)

●リンデロン … 消化不良、高血圧、不整脈、高血糖、精神障害、浮腫

【抗不安剤】
●デパス … 湿疹、発熱などのアレルギー症状、ねむけ、めまい、ふらつき、けいれん、不眠、失禁、頭痛、眼のかゆみ・かすみ、眼が乾く、耳鳴り、口やのどの渇き、舌のもつれ、手指の震え、言語障害、むくみ、黄疸、脱力感、倦怠感、多幸感、興奮、せん妄(もう)、動悸、血圧の低下、頻脈、胃腸障害

●ロヒプノール … ふらつき、手足のしびれ、けいれん、頭痛、頭重感、めまい、不安、興奮などの精神神経症状、食欲不振、口やのどの渇き、吐き気、下痢、腹痛、便秘、動悸、胸の圧迫感、血圧の低下などの循環器症状、倦怠感、力が入らないといった筋緊張低下症状、横紋筋融解症、悪性症候群、意識障害、むくみ・夜尿・頻尿など

 

推測ですが、退院当初から服用していた、よく眠れるようにと毎日飲んでいた抗不安剤。
これの常用で意識障害が進んだのではないかと思います。

また、点滴のノバミンやリンデロンにも、精神に影響をきたす成分があります。

しかしこの薬のおかげで不安が和らぎ眠れるようになり、短い間でしたがよい時間を過ごすことができたのだから、その段階では最善の方法だったのだと思います。

 

医師や看護師さんの話によると、緩和ケア病棟ではなく一般の病院に入院している場合はこのように多種多様な緩和の薬は用いないとのこと。
ということは、がんで入院している場合、痛みコントロールが十分でないまま苦しむケースは多いのではないでしょうか。
その場合、治すのも苦痛、死ぬのも苦痛。
医療って何?何のためにあるの?と疑問に思います。

 

母や私たち家族がお世話になった緩和ケアの医療は、「病気」ではなく「人」を大切にするあたたかいものでした。
もし自分も病気で死を覚悟したなら、「人」として尊重される医療に身を預けたいものです。

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